2021年理事長所信

2021年度理事長 小出 雄太

【2021年度スローガン】
一蓮托生
~まちと共に愛と希望に満ちた明るい未来を創る~

はじめに

 1977年5月29日、明るい豊かな社会の実現を理想に掲げ、志高き青年の力を結集し市原青年会議所(以下、市原JC)が創立されました。私たちの先輩たちは実に44年もの間、いつの時代においても愛するまちのオピニオンリーダーとして英知と勇気と情熱をもって運動を展開し、市民を牽引してきました。私たちはその偉大な伝統を継承するとともに、次代の担い手としての大きな責任を自覚し、我がまちの明るい未来を切り拓いていかなければなりません。

 私たちの住む市原市は、古くから上総の中心として悠久の歴史と伝統を築き、臨海部へのコンビナート群の立地を契機に日本を代表する工業都市に発展してきました。その結果、市原JC創立当初に人口20万人を突破し、増え続けた人口も少子高齢化の影響により2003年をピークに減少が進み、持続可能なまちを目指すにあたり現状の大きな課題となっております。また昨年は、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の感染拡大による社会的危機が広がり、市原市でも人々の生活に大きな影響を与え、私たちは今なお不安を抱えながら日々生活しております。当然、私たち市原JCの活動にも影響を及ぼし、地域社会や地域経済活性化の為に先頭に立って活動したい気持ちと、感染拡大を防ぎ家族や大切な人の命を守りたい気持ちが交錯し、自問自答を繰り返し、まるで正解のない迷路に迷い込んだような気持ちでありました。私たちは「何のために、誰のために活動するのか」というJC運動における本質を今まさに問われていると感じております。

 JC運動の理想は「明るい豊かな社会の実現」です。明るい豊かな社会とは、誰もが幸せを感じることの出来る、愛と希望に満ちた社会だと私は考えます。その理想を実現するために、私たちが先頭に立って時代の流れに柔軟に対応しながら、情熱をもってまちにより良い変化をもたらし、まちと共に愛と希望に満ちた明るい未来を創造いたします。

市原市で一番SDGsを推進する団体へ

 市原市では、令和2年5月に改訂されたまちづくりの羅針盤である市原市総合計画において、全国さらには世界への好影響をもたらすSDGsのシンボルとなるまちを目指すという目標を掲げております。SDGsの理念の一つである誰一人取り残さない持続可能な社会が達成されることは、JCが目指す「明るい豊かな社会の実現」と相通じていると考えます。本年は市原JCがSDGsを市原市で最も推進する団体となるための一歩として、この取り組みを全事業に紐づけ発信することでSDGsの認知度を上げ、行政と協働しながら市原市が誰一人取り残さない持続可能なまちとなるように運動を展開してまいります。

原点回帰の意識改革と時代に即した組織改革

 私たちの考える理想的な市原JCとは、メンバー一人ひとりが当事者意識を持って変わりゆくまちの課題を解決するために行動する事で他者を巻き込み、結果的に組織の成長につながっていく、そして共感を得た地域の青年がメンバーとして自然と増えていき、さらに新しいメンバーが成長し他者を巻き込んでいくといった好循環を続ける状態だと考えます。また、理想的な組織のあり方は、明確なビジョンをメンバー全員が共有しながらも、多様性を認め互いに尊重しあい、誰もが意義を感じ輝く事の出来る組織です。JCの不変的なビジョンは、「若き能動的市民(アクティブシチズン)を支援する国際的なネットワークをもつ先導的機関になること」であり、課せられた使命は「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために発展・成長の機会を提供すること」であります。メンバーが多くの成長の機会に触れ意識を変革し、多くの人を巻き込みまちにより良い変化をもたらしていく為には、JC運動の本質を深く理解しながらも時代に即した柔軟で誰もが意義を感じ参画できる開放的な組織へと変革していかなければなりません。

 まずは、原点回帰の意識改革としてアクティブシチズンについて学ぶ機会を設けます。アクティブシチズンとは、地域社会をより良いものにするために変化をもたらす人材のことを指します。メンバーが自らまちの課題を見つけ、その課題解決のために努力をし、JC運動に関わる他者を巻き込み変革することが出来れば、私たちの活動に興味を持った市民が増加し、まちの発展に寄与し続ける事ができます。そして先入観や前例にとらわれることなく、市原JCにとって今の時代に即した組織の形とはどのような形かを調査研究し、人々が自然と集い誰もが輝く組織のあり方や取り組みを学び、実践してまいります。その結果メンバー一人ひとりの中で市原JCの価値が高まることにより市原JCという組織そのものの存在価値が高まり、まちにより良い変化をもたらし続けることができます。
理念は変えずに、あり方や考え方を時代に即した形に変えていくことで、すべてのメンバーが市原JCという組織はもとより地域社会において必要とされ、意義を感じ輝くことのできる組織へと変革してまいります。

25名必達会員拡大と仲間との交流

 青年に発展、成長の機会を提供することがJCの使命であるとすれば、会員拡大活動は地域の青年にとって意識変革を促す最大の機会です。入会の動機はそれぞれ違いがあると思いますが、JCに入会したことをきっかけに、運動に参画していくことで成長し自ずとまちのため、人のために考え行動することが出来るようになるからです。私たちはまちの問題点を解決するために様々な事業を行いますが、まちの未来を本気で想い、ともに行動するメンバーが多ければ多いほど、その目的達成に向けて着実に進むことができます。40歳までという年齢制限によって、何もしなければ会員数が減少していくことは明らかであり、一人ひとりが情熱をもって会員拡大活動に取り組んでいくことが必要です。

 会員拡大を成功させるためには、メンバー同士の強い繋がりと共通意識を持つことが重要だと考えます。同じ時代を生き、運命的に出会った仲間たちと限られた期間の中でしか出来ないJC活動です。苦楽を共にし、まちを想う熱い気持ちを共有できる仲間がいれば、JC活動により力が入ります。さらにメンバーだけでなく、先輩たちや行政、関係諸団体の皆様との交流の機会を設け、地域に市原JCの輪を作ってまいります。

 そして、すべてのメンバーが会員拡大の重要性を理解し、市原JC全体での目標を持ち、拡大に意識を向けてもらいます。目標達成のために一丸となり、圧倒的な行動量で拡大活動を進めることで25名の拡大を成功させ、会員数を80名以上まで増やします。さらに数年後には100名会員を達成し、絶えず維持していくことができる礎を築き、しっかりと次代に繋いでまいります。

 強固な絆でつながる輪が大きくなることで、誰もが入会したくなる魅力ある組織へと成長し、まちの発展に寄与し続けることができると確信しております。

いちはらブランドを確立し、愛着と誇りあるまちへ

 市原市は、広域な市域面積に、都市部と山間部が共存し、日本有数の石油化学コンビナート群と市内コース数日本一を誇るゴルフ場に加え、自然豊かな里山や悠久の歴史、国際的なチームにも高い満足を与えるスポーツ施設、さらにはわが国で初めて地質時代に日本の地名を刻んだチバニアンの地層など、数多くの魅力ある資源を有しています。その一方で、市原市民であることに誇りを持つ市民の割合は47.8%にとどまっております(2019年最新値)。行政の掲げる目標値が66%であることを考えると、まだまだ市民意識の変革を促していくことが求められます。私たち市原JCとしては、どんな時代背景にあっても、市原市が将来にわたって活力ある持続可能なまちとして存在し続けるために、行政、関係諸団体と強い連携のもと、こうした資源を生かした魅力をさらに磨き上げ、市原市に新たな価値を生み、まちに愛着を持ち続ける市民を増やすことが必要だと考えます。

 まずは、私たち自身がまちの現状や資源を改めて認識し、数多くある魅力を掛け合わせ、市民がまちに誇りを持つことのできる新たな魅力や付加価値を創出します。今の時代を生き、まちづくりに向き合い、青年経済人としてまちに根差し続ける私たちだからこそ出来る地域ブランディングを提唱し、市内外に大きく発信することでまちを活性化します。さらに本年も、いちはら大綱引を開催いたします。各地区の独自性を取り入れ発信することにより多くの市民に愛される事業にアップデートし、市原市における本事業の存在価値を確立いたします。「地域住民が考え、地域住民が運営する」という当初の目的を達成すべく、東西南北の4地区それぞれの多くの地域住民に企画段階から参画いただき、地域を想う気持ちをもって共に運営し引き継いでいくことで、数年後には市民の手によって運営することのできるビジョンを共有いたします。

 まちと一体となり、地域資源の可能性を高めながら独自の魅力を確立させることで、まちに誇りと愛着を持った市民が増え続け、持続可能なまちとして市原市が輝き続けると確信しております。

まちの未来を担う青少年の健全育成

 現在の子どもたちを取り巻く環境は、少子化や地域社会における人間関係の希薄化などが進む中で、生きる力を育み豊かな成長を促すことに欠かせない、多くの人や自然などと直接触れ合う様々な体験の機会が乏しくなっております。その一方で情報化社会の発達により、ICT機器を通して感覚的に学ぶ間接体験や疑似体験の機会が圧倒的に増えております。今後も変化のスピードが速いと考えられる社会で生きていく上でより重要となる、多くの人と関わる直接体験を通じて生きる力を身につけていくことが必要です。

 まずは私たちが、子どもたちを取り巻く環境や現状をしっかりと学ぶことが重要です。行政や専門家の唱える傾向を改めて検証するだけにとどまらず、実際に子どもたちの気持ちや考え方と接するための機会を設けます。私たちは責任世代として子どもたちを明るい未来へ導いていくことが求められますが、大人だけの考え方に偏ってしまっては、その責任を果たすことは出来ないと考えるからです。子どもたちにとっての明るい未来はどんな未来なのか、どんなことを思い描いているのか、子どもたちと正面から向き合ってまいります。

 さらに本年度も、第8回いちはらキッズサマーキャンプを開催いたします。多様な年齢や立場の人と関わりを持ち、感動や成功などの感情を揺さぶられる場面はもとより、葛藤や挫折など試行錯誤を経て問題解決していく直接体験となるプログラムを通じ、課題解決能力や豊かな人間性などの、生きる力の向上を目指します。
私たちの創り出す機会が、子ども達の思想形成に影響を与えるような大きな経験となれば、子どもたち一人ひとりにとっての明るい未来を描くきっかけとなり、やがて大きく成長し羽ばたいていき、時代の新たな担い手となって市原の明るい未来が創造されると確信します。

信頼ある組織運営とまちにインパクトを与える広報

 JCは多様な考え方や仕事を持つメンバーが集まり構成され、まちのために様々な観点から議論を重ねながら、同じ方向へ向かうために会議を行っております。それぞれの限りある時間を使って行う運動だからこそ、定款諸規定や会議の進め方、財政面からコンプライアンスに至るまで、ルールに沿って円滑に組織を運営していくことが必要です。

 本年度は、メンバーが組織としてのルールをしっかりと理解しながらも、新しい価値観やライフスタイルに合わせて、各委員会と連携しながら組織や会議の運営方法をさらに効率的な形にアップデートします。

 また、私たちがまちにとって信頼関係で結ばれたまちづくりの重要なパートナーであり続けるためには、市原JCの存在や活動が市民に広く認知される事も重要です。どれほど真剣に議論を重ねながら素晴らしい運動をしていても、それが分かりやすく適切に伝わらなければ、市民意識の変革を促すきっかけにはならないからです。あらゆる世代の市民に市原JCの活動や意義を分かりやすく効果的に伝えるために様々なメディアや手段を活用し、まちにインパクトを与える戦略的な広報活動を展開することで多くの人の共感を生み、市原JCの存在価値を高めてまいります。さらに、連絡調整機関としての機能をしっかりと果たすために、県内青年会議所や関係諸団体等と連携し、効果的な情報の共有を図ります。

 主たる目的をはき違えることなく時代の流れに的確に対応しながら運動を展開し、それを大きく発信し続けていくことで多くのアクティブシチズンを生み出すことにつながり、まちに無くてはならない信頼ある組織へ成長すると確信しております。

市原JC45年の歴史に感謝し、新たな時代へ

 本年、市原JCは創立45周年を迎えます。1977年5月29日、全国で621番目の青年会議所として創立されて以来、44年という長きに渡り先輩たちの努力によって崇高な志は脈々と受け継がれてまいりました。私たちが今こうして何不自由なく市原JCの名の下に運動を展開できるのは、いつの時代も先輩たちが様々なパートナーと手を取り合い、まちの課題を解決するための運動を繰り返しながら団体としての信用を高めると共に、期待される組織へと成長を続けてきたからであります。私たちはこれまで理解と協力を頂いてきた行政や関係諸団体をはじめ、市民への感謝の気持ちを表すとともに、歴史を継承していく責任世代として受け継がれてきた熱い思いを絶やさず、次世代へしっかりと繋げていく必要があります。

 5年に一度の節目の事業として、創立45周年記念式典並びに記念事業を開催いたします。まずは、市原JCの歴史を紐解き、これまでにどのようなまちの問題点と向き合いどのような運動を行ってきた組織なのかを学び、今一度私たちの存在意義を見つめ直します。また、単年度制で毎年組織が新しくなることがJCの特徴ですが、5年に一度の節目を貴重な機会ととらえ、50周年へ向けて中期ビジョンを策定し、誰もが幸せを感じることの出来る愛と希望に満ちた社会を実現するための方向性を明確に示してまいります。記念式典では先輩たちや県内会員会議所、行政、関係諸団体の皆様へ敬意と感謝の気持ちを表すとともに、それぞれとの関係性を振り返りながらも、未来へ向けた方向性を発信し共有する事で、次代へ向けて繋がりをより強固にしてまいります。記念事業では、市原JCの運動を市民に大きく発信できる機会と捉え、市民の意識変革を促し地域に大きなインパクトを与えます。

 周年の節目をひとつの通過点として、市原JCの輝かしい50周年、100周年に向けて歴史と繋がりに感謝し、足並みをそろえて新たな時代への一歩を踏み出すことで、いつの時代も地域に根差した無くてはならない組織としてこのまちで輝き続けることが出来ると確信します。

むすびに

 本年度のスローガンとして一蓮托生を掲げました。愛するまちのために志を同じくする仲間と運命や行動をともにして、いかなる困難にも負けない、胸を張って誇れる時代を創りたいという願いを込めております。

愛するまち市原の未来の姿を想像します。
地元市原が大好きな若者が増え、子どもたちは自由に希望溢れる未来を想い描いています。
市原JCにはアクティブシチズンが集い、まちにとってかけがえのないパートナーです。
まちの人々は明るい未来に希望を持ち、それぞれ幸せを感じています。

まちの理想を描き、実現していくのは他の誰かではなく、私たち自身です。
逃げることも隠れる事もできない生まれ育った愛すべきふるさと市原のために、同じ志を持った仲間とともに、一蓮托生の想いで愛と希望に満ちた明るい未来を創造してまいります。

【基本理念】

一蓮托生~まちと共に愛と希望に満ちた明るい未来を創る~

【基本方針】

原点回帰の意識変革と誰もが意義を感じ輝ける組織への改革
25名必達の会員拡大と仲間との絆を強固にする交流
新たな価値の創造によるいちはらブランドの確立
いちはらの明るい未来を創造するための青少年育成事業
信頼ある組織運営と地域にインパクトを与える広報
市原JCの歴史に感謝し新たな時代へ踏み出す創立45周年記念式典並びに記念事業の開催
持続可能なまち市原の実現に向けたSDGsの推進

【事業計画】

・創立45周年記念式典並びに記念事業の企画、実施
・第23回かずさカップわんぱく相撲市原場所の企画、実施
・第8回いちはらキッズサマーキャンプの企画、実施
・第9回いちはら大綱引の企画、実施
・第28回かずさカップサッカー大会の企画、実施
・新入会員オリエンテーションの企画、実施
・地域にインパクトを与える積極的な広報活動
・献血活動の実施
・防災組織の管理及び防災訓練の実施
(各委員会共通項目)
・原点回帰の意識改革と時代に即した組織改革の促進
・25名必達会員拡大及び新入会員の育成
・持続可能なまち市原の実現に向けたSDGsの推進
・例会の企画、実施
・各例会、事業の検証及び引継
・出席率向上の取り組み
・LOM事業への積極的な参加
・日本青年会議所事業への積極的な参加
・出向者への支援
・まちづくり運動の推進
・年間活動報告の作成
・関係資料の整理及び管理
・災害復興支援の推進